商談はまとまり、まず1956年に12機のF4U-5を購入。時をおかずに10機のAN/APS-19レーダーを装備したF4U-5N/NLも導入されます。これが南米で初のレーダーを装備した航空機なんだとか。更に1957年5月には8機のF4U-5NLを追加購入しています。アルゼンチンでは-5N/NLを夜戦航空隊(Escuadrilla de Combate Nocturno)、-5を昼戦航空隊 (Escuadrilla de Combate Diurno) に編成し、初期の機体にはS/N 0374から0395(夜戦用が0374から0383、昼戦用が0384から0394:昼戦用はアルゼンチンに来るまでに1機が事故で失われて都合11機になってます。)が振られました。追加購入した5機にはS/N 0395と0432〜0435が振られ…
っていつの間にか減ってるし。
1958年にはインディペンデンシアも到着し、翌年には母艦上での運用も開始されるとともに、コルセア隊は第2攻撃飛行隊 (2da Escuadrilla de Ataque) に統合され、識別記号も2-A-201〜224となります。
いつの間にか24機に減ってます
が、まぁそこはそれ…。
機体の塗色は夜戦型はNSシーブルー。アルゼンチンに納入した時に塗りなおしているようなので、グロスシーブルーのコルセアはなかったと考えて良いのではないかと思います。一方、昼戦用の-5は上面ライトガルグレー、下面インシグニアホワイトのUSN標準塗装。排気管後方は(恐らく排気汚れを目立たなくするためにMiddle Gray塗装とされていますが、現存するカラー写真ではかなり青みがかって見えるものが多く、夜戦用のNSシーブルーの可能性もあると個人的には思っています。いやほら、夜戦型と塗料を共用するようなこともあったかも知れませんし(←想像)。因みに-5の癖に夜戦塗装になっている0393/3-A-212(←これ、FCM社のデカールセットに入ってます。)や、逆に-5Nなのに昼戦用になっている0435/3-A-213のような例外もあります。カウリングの文字は1960年まではMARINA DE GUERRA、その後1964年初めまではARMADA NACIONAL、それ以降はARMADAとなるんだとか。