Curtiss P-40M フィンランド空軍機




<実機について>

 P-40Mは主機をアリソン V-1710-18(1,200hp)に換装した機体で、同時に機体を延長して安定性の向上をはかった型です。これと同時にK型で一旦大型化した垂直安定版を元のサイズに戻していますから、大方尾翼のレバーを長くして、縦方向の安定性を改善すると共に水平安定版のダウンフォースを小さくて済むようにしたのでしょう。またこの型以降排気管前方に格子状の冷却グリルが付くのも特徴です。キティホークIIIの名前で英国に供与されています。

 フィンランド空軍ではレンドリースでソ連に渡ったこの機体を捕獲し、一機だけ運用していたようです。単機であることからもっぱら後方での訓練等に用いられたとの事です。

Curtiss P-40M Warhawk
寸法諸元11.38×9.50×3.76m(W×L×H) 最大速度3,756kg
主機アリソンV-1710-18(1200hp) 最大速度583km/h
初飛行1938.10(A型) 最大航続距離1,046km
武装Browning Cal.50 (12.7mm) M2機銃×6(翼内)


<製作&塗粧>

 N型とのコンパチでM型の作れるアカデミーのキットを使用。コクピットにシートベルトを付けた以外は完全に素組で作りました。「ナンバーが“KH”っちゅうことはこれキティホークなんちゃう?」といった記述をどこかで見た記憶があったので機体内面は英軍機の機内色です。フィンランド人が「アメリカ製はウォーホーク、イギリス製はキティホーク」とか使い分けていたとも思えないんで実際はどっちでもいいのだろうとは思います。機体上面色は雲型迷彩なしの濃緑色単色なので他社キットのフィンランド軍バージョンのインストを参考にグリーンFS34102(303)80%+カーキグリーン(54)20%、下面は後期の淡青色なので、これまた他キットのインストを参考に調色しました。後部胴体の帯と翼端下面の黄色はRLM04(329)60%+黄色(4)40%です。

 主翼と後部胴体の国籍標識、後部胴体の機体番号は地元フィンランドのInscale72から出ているCurtiss Hawk75用のデカールセットに入っているものを使いました。字体も単純だし鍵十字はマスキングも容易そうなんで自作でも出来たかなという気はしますが。


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