Supermarine Spitfire Mk.XIVe タイ王国空軍機
<実機について>
タイ王国空軍は1950年に30機のMk.XIVを購入。F.とFR.の両方取り混ぜてこの数だったのですが、両者の比率なんかは良くわかりません。これらの機体は要するにRAF極東空軍のお古だったそうで、一応きっちりO/Hなんかもやった上ではあったそうですが、
まぁ持って帰るのも面倒だしぃ
という香りも濃厚です。
その後1954年にはPR.XIXを3機追加購入。因みにPS888、PM630、PS836の3機だそうです。上記Mk.XIVがベアメタル(または銀塗装?)で用いられたのに対し、こちらはPRUブルーのままだったとか。
Supermarine Spitfire FR Mk.XIVe
寸法諸元
11.23×9.96×3.71m(W×L×H)
全備重量
4,663kg
主機
Rolls Roys Griffon 85(2,055HP)
最大速度
721km/h
初飛行
最大航続距離
武装
Hispano Mk.II(20mm)機銃×2、Browning .50(12.7mm)機銃×2
<キットについて>
今回のキットはフジミ模型製1/72。Mk.XIVcならばアカデミーもありますが、Mk.XIVeはフジミだけ。何気に国内で手軽に手に入る唯一の凹彫りeウィングかも。
繊細というよりは頼りないモールド、コンパチのためにやたら細かい分割など要は
色んな意味でフジミらしい
キット。それでも合いは悪くないので分割の細かさがそれほどストレスに直結するものでもありませんし、
パーツ割りからはいかにも出そうなサブタイプが何時まで経っても出てこない某H社
と違い、ちゃんとMk.XIVc、Mk.XIVeファストバック、Mk.XIVc涙滴風防と抑えるところは抑えているあたりが好印象です。出来ればMk.XIIとかSeafire Mk,XVとかも……そうですか、営業的には辛いですか。
<製 作>
フジミのスピットファイアと言えば、ホイップアンテナがないとか、バルジがごつすぎるとか、コックピットの側壁に何もないとか、パネルラインが足りないとか、引込式の尾輪がちゃっかり固定式になっているとか、色々と直すべき点があるわけなんですが、今回は
何にもやっていません。
まぁ尾輪は論外として、涙滴風防型ではコックピット側壁が意外に目立ったりします。ここは何とかそれらしく誤魔化しておくのがお奨め。
塗装は下地にクレオスの黒(2)を一面に吹いた上から、アルクラッドIIのAlminum。ガンパネルなど一部を同じくアルクラッドIIのMagnecium+Alminumで塗り分けています。結果、まぁクレオスの8番に比べると重い質感があるようでそれなりではあるんですが、某氏より
良く光っているけど金属っぽくないかも
と鋭い指摘。いや、自分でもうすうすは感じてたんですが…。実機写真を見ると寧ろ空力舵面のほうが良く光っているので、此方を光らせるほうに専念しても良かったかもしれません。
マーキングは国籍標識とフィンフラッシュを自作。後部胴体の赤縁付き白帯は塗装です。アルプスプリンタでも3回くらい重ね打ちをするとかなり網目が目立たなくなることに気付いて実行してみたんですが、印刷中の剥がれが増えるために歩留まりが大幅低下。6セット刷ったにも係わらず、使えたのは丁度一機分でした。プリンタの寿命も縮めてるかも…。
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