Hawker Hurricane Mk.I アイルランド空軍


<実機について>

 大戦中は中立で通したアイルランドですが、1940年から41年にかけて、不時着したRAF所属のハリケーン3機接収し、さらに1943年から1944年にかけて、11機のMk.Iを調達。大戦終結直前に、Mk.IIをさらに6機入手しているとのことです。機番は当初の3機が93〜95、後のMk.Iが103〜114、Mk.IIが115〜120で、シリアルが判明しているのはP5176(93)、Z2832(94)、V7540(105)、Z4037(106)、P2968(107)、P3416(108)です。

塗装については当初のMk.Iは下面がアルミドープ色、上面ダークアース/ダークグリーンの迷彩でしたが、現地でレタッチされて下面がライトグレイ、上面は同様の色ですが後部胴体で上面色が機体下面まで回りこんでいるのが特徴です。AeromasterのForeign Hurricanesにはこの状態の105号機が収録されています。

 因みに"modeler's datafile 2 The HAWKER HURRICANE"には1946年のものとして、同じ機体がオーシャングレー/ダークグリーンの後期迷彩で出ています。これも上面と下面の塗り分け線が垂直尾翼に向けてせり上がっていることなどRAFの標準塗装と若干異なっています。
Hawker Hurricane Mk.I(後期型)
寸法諸元12.20×9.55×3.99m(W×L×H) 全備重量2,926kg
主機Rolls Royce Merlin III (1,029HP) 最大速度529.4km/h
初飛行1935.11.3 最大航続距離813km
武装Browning .303 (7.7mm)機銃×8


<製 作>

 キットはハセガワ1/72のMk.I。輸出されたMk.Iは初期ロットのものが多いので、キットのロートル三肢ペラが使えないことが多いのですが、この機体ではそれが使えるのが有難いです。

 実はかなり初期の頃に作り始めていたのが途中で頓挫していたもので、当時は気合も入っていたのでうっかりエデュアルドのエッチングパーツを買ってきてしまいましたが、脚納庫やフラップなどやたら手のかかるものが多く、結局コクピット周りしか使いませんでした。しかもキャノピーを付けると

全く見えません。

これにより、背もたれのシートベルト(←これは目立つ)だけ付けて、他はそのまんまというその後の方針が固まることになります。

 そんなわけでコクピット以外は完全に素組で作りました。当時は何も知らなかったので、外翼銃のアクセスパネルも健在です。あ〜あ。

 塗粧はAeromaster DecalsのForeign Hurricanesにあった機体です。機体下面はlight gray (perhaps sky gray)となっていたので「まぁスカイのことやろ」とグンゼの26番にしましたが、実際は上記の通りです。(後から知った。)マーキングは緑燈の巴がいい感じです。三つ巴だったりした時期もあるみたいですね。


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