Hawker Hurricane Mk.IIc ポルトガル陸軍航空隊使用機




<実機について>

   Arma de Aeronauticaことポルトガル陸軍航空隊では1943年から大戦後にかけて実に151機のハリケーンを取得。運用だけならともかく、大戦後も本格的にハリケーンを取得した国はこことイランくらいのようです。1942年にはスピットファイアも手に入れている国が今更ハリケーンもないような気がするですが、大方本国で持て余し始めたお古を格安で貰って来たのでしょう。うっかりドイツ系の装備を選んだばっかりに全く整備の進まないお隣の空軍を見て、此方も大概やる気を失っていたんだと思います。結局、これらのハリケーンは朝鮮戦争も終わった1954年まで空軍に居座ることになります。お隣の空軍は更にその後も10年以上、メッサーシュミットのパチモンを使い続けるのですが…。

 ポルトガルの装備機は殆どがMk.IIcでMk.IIbもあったようです。塗色は基本的にRAF後期迷彩で、後に現地で同様な色でレタッチされているようです。主翼、胴体の6箇所に十字基調の国籍標識がつくほか、垂直安定版に緑:赤=1:2のフィンフラッシュと、後部胴体に中隊識別(?)の帯が付きます。

Hawker Hurricane Mk.IIc
寸法諸元12.2×9.81×3.98m(W×L×H) 最大速度3,425kg
主機Rolls Royce Merlin XX (1,260HP) 最大速度531km/h
初飛行1941.2.6 最大航続距離740km
武装Hispano Mk.II 20mm機関砲×4


<製作と塗粧>

 例によってハセガワ1/72のMk.IIcを使用。コクピットのシートベルトと後部胴体羽布張り部との境界の修正のみ行っています。

 基本塗装はRAFの後期迷彩なので、グンゼのRAF後期迷彩色セットをそのまま使いました。現地でレタッチされているようなので、Squardron/Signalの"Hawker Hurricane cz.2"の塗装図を見て若干RAFの迷彩パターンと変えています。上面図がなかったので、"modeler's datafile 2 The HAWKER HURRICANE"の隅っこにあった全長3cmくらいの絵を見ながら適当に塗りました。結果…オリジナルより恰好悪くなったような気がします。

 フィンフラッシュはグンゼのデイトナグリーンとモンツァレッドをそのままマスキングで塗り分け、国籍標識は主翼の地の白丸以外はデカールを自作しました。幸いコードレターが全て直線の機体を見つけたので、コードレターもマスキングで表現しています。国籍標識は機体によって微妙に違う(特にエラの大きさが違うみたい)のですが、"modeler's datafile 2 The HAWKER HURRICANE"特出しになっていた図があったのでそれをスキャンして修正しました。機首の戦隊マークも同様です。


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