North American F-51D グアテマラ空軍機




<実機について>

 グアテマラが中米初のマスタングユーザーになったのは、これまた朝鮮戦争後の1954年のこと。“the first machines being bought illegally”という記述がいやが上にも興味をそそるのですが、残念ながら詳細はよく判りません。結局あちこちからかき集めた30機程度を1972年まで運用していたとのこと。同空軍のアクロバットチーム(んなもんがあったのか…。)“Los Quetzales”でも使われておりまして、白地に赤やら青やらでカラーリングされた写真が残っております。もうちょっと全体がわかればこれはこれで作ってみたいかも。

 作例はFAG357号機こと44-72907。といっても直前までFAG366にするつもりがデカールを貼り損ねただけなんですが…。今回はベトナム迷彩風ですが、初期のハイビジ版も大きなマーキングや良く判らない神様のエンブレムなどが魅力的。因みに無塗装ではなくライトグレイに塗られていたようです。というか、迷彩機も下面のマーキングはハイビジのままなので、もともと全面FS36622で上面だけ塗り足したのかも。

 既に挙げているので諸元は略。替わりに例によって誰も喜ばないかも知れない、(しかもいい加減な)グアテマラ空軍から流れてきた現存機リストです。

FAG#形式 S/N備考
FAG315F-51D-30NA 44-74902ハミルトン製カフスなしプロペラ装備
FAG336F-51D-? 44-?グアテマラにて展示
FAG351F-51D-30NA 44-74391カフスなしプロペラ装備
FAG354F-51D-20NA 44-63663Miss Marylin II
FAG357F-51D-25NA 44-72907
FAG366F-51D-30NA 44-74452もとはカナダ空軍のRCAF9225


<製 作>

 例によってD型はタミヤのキット。今回は変な装備もないので特に手は加えていません。グアテマラ空軍機はナパームと思しきものを吊るしている写真があるのですが、詳細が判らないので見送り。つか、物騒だし。1000Gal増槽から作ってもそれらしくなったかも知れませんが。

 迷彩塗装は下面がFS36622、上面がFS34079、FS34102、FS33531の三色、夫々がGSIクレオスの特色311、309、303、313に対応しています。エル・サルバドル機と同様303番だけは312番を混入して明度差を強めています。つうかまぁ共用しただけなんですが…。

 デカールはお馴染みAztec製。今度は“Latin Eagles IV - Mayan Gods -”なるシート。グアテマラ空軍のムスタングのほか、メキシコ空軍のP-47、そしてサッカー戦争のもう一方の立役者ホンジュラス空軍のF4Uなど、これまた(ごく一部のマニアには)とてつもなくお得な内容です。


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