1/72 P-51マスタングキット紹介

(評価は5段階で極めて適当につけています。)
○ハセガワ P-51B、P-51C、P-51D外形:4 モールド:4 付属品:3 組み易さ:4
 ちょっと古さの目立つハセガワのキット。それでも魅力なのは機首の形状で、微妙にエラの張った形はいかにもV字エンジンを収めていると言う感じ。尤もちょっと太すぎる感じもなくはないですが…。

 一方で最大の問題は主脚納庫の形状で、とにかく浅すぎ。プラの造形上の制約とかを軽く超えています。「まぁ脚庫扉は脚の出入りの時以外は閉まってるわけだから…。」と楽観していたら大間違い。脚庫扉が厚くて閉まりません。なんとかならなかったのかなぁ…。

 定番入りしているのはD型のみですが、例によってB/C型も限定バリエーションで店頭在庫を繋いでいく様子です。機体を入手するというだけなら当分困りそうにはないですが、脚庫部分の金型改修とかは…無理だろうなぁ。

○アカデミー P-51B、P-51C、P-51D外形:4 モールド:4 付属品:5 組み易さ:4
 後発のアカデミーは形状的にはタミヤ寄り。B/C型は意味不明の胴体前後分割などもありますが、総じて合いが良好なので特に気にはなりません。コックピットも幾分作りこんであるし、脚納庫の問題もないんで、ハセガワの繊細な筋彫りやごっつい機首に憧れるのでなければこちらがお勧めかと思います。

 ハセガワほどではないですがバリエーション展開も積極的で、P-51CはUSAAF2種入りのものと、USAAF2種&国民党空軍1種入りの2つのバリエーションあり。USAAF2種のものはウィリスジープも付いてたりなんかして何気にお買い得です。

 D型も金型流用と思いきや殆ど新金型で、コックピットの分割が更に細かくなったりフラップダウンが可能になっていたりと気合十分。こちらもオリジナルのパッケージのほかに韓国空軍のデカール入りのバリエーションがあります。

○タミヤ P-51D、F-51D(朝鮮戦争仕様)外形:4 モールド:4 付属品:4 組み易さ:5
 まぁP-51DもF-51Dも同じものなんですが、F-51Dのほうは朝鮮戦争時仕様ということで、装備品が増えたり、ダラス工場製の風防やらK型用のエアロプロダクツ製プロペラやらが入っていたりしてお買い得。というかこれで同価格ではP-51Dの立場が無いんでは…。

 キットは機首がやや細身なことを除けば文句なし。排気口から見えるラジエーターグリルのパーツもちゃんと付いてるあたりが親切設計です。モールドはタミヤらしいかっちりした深彫りで、銀塗装なんかだと少しきつすぎるかも。

○イタレリ Mustang I外形:4 モールド:3 付属品:4 組み易さ:3
 貴重なアリソン・マスタングのインジェクションキット。と思っていたらアカデミーからインジェクションが出るわ、MPM系の簡易キットはリニューアルされるわでいまいち立場なさげ。レベルのMustang IIIと一部金型が共通になっています。主翼の機銃周辺が別パーツになっていて、イスパノ20mm装備のMustang IAも製作可能(というか箱絵はこっち)。マーキングはRAFとUSAAF各一種類です。


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